ティベリオのプール

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「だからね、ティベリオってティベリウスでしょ?」

「・・・・・・・・・・・」

超日本語的発音で「てぃべりうす」でしょ?と古代ローマ皇帝の名前を聞いても相方にはどうやら通じない。

「てぃべりぃうすだってば! ユリウス・カエサル・ティベリウスだってば! オッタビアヌスの後の皇帝でネローネの・・・・・・・」

「ジュリオ・チャーザレ? ティベリウス???????? うん、まあ古代ローマ皇帝はカエサル名は付くけど。 オッタビアヌスってすごい日本語っぽいけど、もしかしてオッタビアーノかい?」

朝から「てぃべりうす」でなんでこんなにもめているかと言いますと、昨日、相方の同僚たちが誘ってくれて「ちょっと遠いけど、お気に入り海」に連れていってくれた。

言った先はもうほとんど カンパーニャ州に近いSperlonga スペロンガという海。
最初にこの名前を聞いたとき「スーペルベロベロがああああああああ」としか復唱できなかった私ですけど! 朝からちゃんと地図見て覚えました。
スペロンガです。



海の水がエメラルドグリーンで、海水浴場の水が透明。
灰色の寒々とした北海道の海とローマ近辺大衆海水浴場オステアあたりしか知らない私にはもう全然別世界。


「素敵でしょ、ここ? むこうにね古代ローマ時代の遺跡の博物館もあるのよ。」と相方の同僚のシーラ。
古代の遺跡、ティベリオ邸。
ティベリオって誰? 
「ティベリオは古代ローマの皇帝だよ。」

ティベリオ?????? 古代ローマの皇帝の本は読んだけど、名前がラテン語読みで書かれていたのでティベリオと言われてもぱっとどの皇帝だか記憶に登ってこない。

車の駐車場が芝生でおまけに海岸までの小道に白い石が敷き詰めてあって、あきらかに今までいった海とは違う。
そこに持って来て古代ローマ時代の邸宅跡があるということは・・・・・・・これは期待が高まります。

イタリアで古代ローマ人が邸宅を立てたところってかならず風光明媚。気候もいい。

以前テレビで古代ローマ人の邸宅跡をコンピュータ3Dで再現していた番組を見たとき、相方が「見てご覧。壁にはフレスコ画が描かれ、ふんだんに絨毯や敷物が敷き詰められてカーテンにクッション。家の中に光を取り入れる中庭。古代ローマ人の生活の質は実は現在と比べても決して劣ってはいないんだよ。返って今の方がイタリア人貧困に喘いでいるかもね。」なんて言っていた。

海でひとしきり泳いで、来る途中で買った水牛のモッツィアレッラチーズでのお昼も済まし、砂浜に寝っ転がって日光浴。
それにもちょっと飽きた頃、シーラが「せっかくだからティベリオのプール見に行かない?」

砂浜の海岸線を歩くことほんの数分。自然の洞窟を使ってその手前にプ−ルというよりは生け簀がある。

なんと海岸のすぐ横に作られているのにこの生け簀の水は淡水なんだそうだ。
洞窟の方からわき水を引いているらしい。
生け簀の真ん中にちょっとしたスペースが作られている。
「あそこね、昔はテーブルが置かれてまわりの魚を見ながら食事ができたそうよ。」



洞窟内には何体ものその時代の有名な彫刻家たちの作品があるらしい。
古代ローマ人のそれも皇帝となるとやることがすごい。
なんだか南の島の超お高いリソートホテルののりじゃあないですか。
何千年も前にそんなことしちゃっていたなんて、本当にセレブな人たちだわ。

この遺跡、チルチェッオからガエータに道路を引く工事中に見つかったらしい。1957年のことだそうです。

博物館にちゃんと入館するとこの洞窟の中に入っていける。
古代ローマの末裔も末裔のイタリア人二人とどうやってもそんな壮大な歴史にはまじ合わない日本人が一人の私たちは海岸線をぶらぶら散歩がてら来たので博物館側から仕切られた鉄柵にはりついて中を覗き見。


博物館側から来た見物人たちが思わず私たちをまじまじと見る。
水着姿の私たちが新種の人魚にでも見えましたかしら?
ティベリオの人魚? なんちゃってね。


古代ローマ皇帝のまねのヴィー助。
ちなみにこのコロッセオを作ったのは彼とは全然関係のない
イタリア人のおっさんでした。



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# by dolcissima-vita | 2008-07-25 00:00